運送業での働き方にはどんなタイプがある?雇用形態の違いを紹介

運送業での働き方にはどんなタイプがある?雇用形態の違いを紹介
 
これから運送業に携わりたいとお考えの方の中には、どのような働き方が自分に適しているかわからないという方も多いのではないでしょうか。運送業で働くといっても、実際の雇用形態は様々です。
 
今回は運送業の中でも、特にドライバー業に注目して雇用形態の違いを紹介します。働き方についての基本的な知識を得て、自分の理想とするワークライフバランスが実現できるような参考としてください。
 

運送業界で様々な雇用形態が採用されている

近年、仕事に対する考え方の変化に伴い、様々な働き方が提案されています。この流れは運送業界も同様で、雇用形態の多様化が進んでいます。運送業界にはどのような雇用形態があるのでしょうか。
 

正規社員と非正規社員の違い

まず、運送業界での雇用形態は大きく「正規社員」と「非正規社員」の2つに分けられます。一般的に、「正規社員」とは、以下の3つの条件を満たす労働者を指します。
 
  • 直接雇用である
  • 労働契約において雇用期間が限定されていない
  • 就業規則記載の所定労働時間がフルタイムである
 
一般的な共通認識として、以上の条件を全て満たしている労働者を「正規社員」とみなします。この条件に当てはまらない雇用形態が「非正規社員」です。
 
労働時間を元に考えると、「非正規社員」は、さらに「契約社員」「パート」「アルバイト」といった区分に分けられます。また、雇用する側から見ると、「直接雇用」と「間接雇用(嘱託社員,派遣社員)」とに分けることもできます。こうした雇用形態の違いは、法律的に定められたものではありません。
 
したがって、一般的におおよその共通認識はあるものの、個々の企業ごとに詳細な定義や運用ルールは異なります。自分にどのような働き方が適しているか検討する際は、基本的な雇用形態の違いを踏まえた上で、企業の就業規則を注意深く確認することが大切です。
 

様々な働き方:契約社員

「契約社員」には様々な言い方があり、「嘱託職員」「非常勤職員」「臨時社員」「準社員」などです。「契約社員」の働き方の最大の特徴は、労働契約で雇用期間が限定されている点です。つまり、同じ職場で働き続けるには、1年から数年ごとに契約を更新する必要があります。ちなみに、平成25年の労働契約法改正により、有期雇用契約が5年を超えた場合、本人が希望すれば無期雇用に転換できるようになりました。この制度を活用すると、契約社員から正規社員へと雇用契約を変えることも可能です。
 
とはいえ、「契約社員」は、契約が更新されなければ次の職場を探さねばならず、退職金や福利厚生といった面でも正規社員には及びません。有期雇用で常に職を失うリスクを抱えている「契約社員」は、一見不安定な立場に思えます。しかし、「契約社員」は複数の会社を掛け持つことが可能であり、より柔軟な働き方ができる点が魅力です。また、給与面でも契約更新のタイミングでの昇給がありうるため、やりがいにつながります。
 
運送業界のドライバー職において、契約社員は大型・中型・小型トラックのどれでも求人があります。また、宅配や引っ越し、セールスドライバーといった配送業では、契約社員の求人も豊富です。特にトレーラーやダンプカーなどは、ほとんどの企業で正社員のみの募集となっています。
 

様々な働き方:派遣社員

「派遣社員」とは、人材派遣会社と契約している労働者を指します。企業から要請を受けた人材派遣会社が、所属する社員を一時的に企業へ派遣するという働き方です。賃金を支払うのは派遣元の人材派遣会社であり、業務上の指揮をとるのは派遣先の企業という、やや複雑な労働形態になります。
 
企業側にとって「派遣社員」は、常時多くのドライバーを抱えておく必要がない上に、繁忙期など必要な時にだけドライバー不足に対応してもらえるというメリットがあります。近年「派遣社員」の求人は増加しており、労働者側がそれほど厳しい条件を設けなければ、契約が途切れることはまずありません。
 

派遣社員に向いている人

「派遣社員」は拘束時間に応じて賃金が決定します。ですので、人件費を抑えたい派遣先の企業としては、契約社員の拘束時間は正社員に比べて短い傾向にあります。プライベートの時間をより多く確保したい人には適した働き方と言えるでしょう。
 
また、所属する人材派遣会社にあらかじめ希望を伝えておくことで、要望に沿ったクライアントを紹介してもらうことが可能です。ただし、いくら気に入った職場であっても「派遣社員」は同じ企業で長く働くことはできません。裏返せば、常に新鮮な気持ちで働きたい人は、早いサイクルで職場が変わり、労働時間も比較的短い「派遣社員」が向いているといえます。
 

様々な働き方:パート、アルバイト

「パートタイマー」は、パートタイム労働法で「短時間労働者」と定められている働き方です。「アルバイト」を含め、一週間の所定労働時間が、正社員に比べて短い労働者全般を指します。給料は労働時間に応じた時給制がほとんどです。また、運送業界におけるパートタイマーの時給は、他の業界に比べて比較的高めに設定される傾向があります。頑張りに応じた収入を得たい人に適した働き方と言えます。
 

初心者や学生にはパートタイマーがお勧め

人材不足に陥りがちな運送業界では、年間を通してパートタイマーの求人が行われていますが、特に中元歳暮、年度の変わり目は繁忙期で、求人が増加します。こうした繁忙期は夏休みや冬休みの時期と重なるため、学生でもパートタイマーとして働くことが可能です。運送業界に興味がある方は、労働時間が短く、未経験者も多い繁忙期のパートタイマーから始めてみるのもお勧めです。
 

まとめ

今回は、運送業における働き方の基本的な違いについて紹介しました。
 
東京都江戸川区で運送業を営む「FAST PLUS」では、ドライバーの派遣を行っています。社長自ら体験した現場の中から希望に合った派遣先をマッチングするため、お仕事の紹介には自信があります。もちろん、初心者の方でも一人で活躍できるようになるまで、手厚くサポートします。ドライバー業に興味がある方は、是非お気軽にご連絡ください。